バリアフリー改修の費用

バリアフリー改修の費用は、改修の範囲や内容、住宅の構造、地域の工事費用などにより大きく変動しますが、以下に一般的な費用相場や影響要因について説明します。

費用相場（概算）

• 手すりの設置: 10,000円〜50,000円（場所や本数により異なる）
• 段差の解消:
  • スロープ設置：20,000円〜100,000円
  • 床の変更：30,000円〜150,000円（範囲により）
• 浴室の改修:
  • シャワールームへの変更：300,000円〜1,000,000円
  • 防滑タイル敷設：50,000円〜200,000円
• トイレの改修:
  • 高さ調整：50,000円〜200,000円
  • 手すりの設置：10,000円〜30,000円
• キッチンの改修:
  • 作業台の調整：100,000円〜300,000円
  • 収納の変更：50,000円〜200,000円
• 照明の改善:
  • センサーライト：5,000円〜20,000円
• 扉の変更:
  • 引き戸への変更：50,000円〜150,000円

これらの費用はあくまで目安であり、特に大規模な改修や複数の改修を同時に行う場合は、さらに高額になる可能性があります。以下は費用に影響を与える要因です。

影響要因

• 改修の規模: 部分的な改修か全面改修かで費用は大きく変わります。
• 素材と品質: 高品質な素材やデザイン性を重視した場合、費用が増加。
• 工事の難易度: 既存の構造物を大きく変更する場合や、特別な技術が必要な場合、工事費が高くなります。
• 地域の相場: 地域によって人件費や材料費が異なるため、改修費も変動。
• 業者の選定: 大手リフォーム会社と地元の工務店では提示する見積もりが異なることがあります。

費用を抑える方法

• 補助制度の活用:
  • 介護保険: 住宅改修費の支給があります。改修にかかる費用の9割（自己負担1割）を支給（上限20万円）。
  • 自治体の補助金: 多くの自治体が独自の補助制度を設けています。詳細は各自治体の福祉部門やホームページで確認。
• 部分的な改修: 急がなくてもよい部分の改修を後回しにして、一部から始める。
• DIY: 一部は自身で行うことで工事費を抑えることも可能ですが、安全性と技術面を考慮する必要があります。
• 複数の見積もり取得: 複数の業者から見積もりを取り、比較検討する。
• 中古品やリサイクルの利用: 手すりや一部のアクセサリーは中古品でも十分に使用できる場合があります。

バリアフリー改修は、長期的な生活の質の向上と安全確保に寄与しますが、費用面でのハードルも考慮に入れる必要があります。補助制度を活用することで、経済的な負担を軽減しつつ、必要な改修を進めることが可能です。