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社会起業の準備

社会起業のアイディアに悩むシニア女性

社会起業を始めるにあたって、まず必要なのは、社会課題に対する理解を深め、解決に向けたアイデアを具体化していくことです。

社会課題の発見:地域社会のニーズと課題

社会起業の第一歩は、社会課題を発見することから始まります。

私たちの周りには、様々な社会課題が存在します。

  • 高齢化社会における介護問題
  • 環境問題
  • 子どもの貧困
  • 地域経済の衰退

など、課題は多岐にわたります。

これらの課題の中から、自分が解決したい、貢献したいと感じるものを探してみましょう。

地域社会の現状把握:人口動態、経済状況、課題

社会課題を発見するためには、まず地域社会の現状を把握することが重要です。

  • 人口動態
  • 経済状況
  • 抱えている課題

などを調べることで、地域社会がどのような状況に置かれているのか、どのようなニーズがあるのかを理解することができます。

市役所や図書館などで公開されている統計資料や、地域情報誌などを参考にすると良いでしょう。

地域住民の声を聞く:アンケート、ヒアリング

地域住民の声を直接聞くことも、社会課題発見の重要な手段です。

アンケートやヒアリングを通して、

  • 地域住民がどのような問題を感じているのか
  • どのようなサービスを必要としているのか

を把握することができます。地域住民の声に耳を傾けることで、潜在的なニーズを発見できる可能性もありますが、実際に調査を行うのは費用も時間もお金も必要となります。そこでインターネットでの調査も有効です。たとえば人々が日々の行動をつぶやく社交場となっているXではこんな調べ方ができます。

X(旧Twitter)でこうした実際に活動する社会起業家を見つけるための検索戦略は以下の通りです:

  1. キーワード検索:
    • 「シニア 社会起業」
    • 「高齢者 環境教育」
    • 「シニア 地域貢献」
    • 「シニア 持続可能」
    • 「シニア エコプロジェクト」
  2. ハッシュタグの利用:
    • #シニア起業家
    • #シニアと環境
    • #地域貢献
    • #社会起業
    • #エコライフ
    • #エコ教育
  3. リストやコミュニティの活用:
    • Xでは、特定のテーマに興味を持つユーザーがリストを作成することがあります。例えば、「社会起業家リスト」や「環境教育リスト」など。これらのリストをフォローすることで関連するインフルエンサーに出会えます。
  4. エンゲージメントの追跡:
    • 既に知っている関連するアカウントをフォローし、そのアカウントがRT(リツイート)したり、引用RTしたりする投稿をチェックすることで、新たなインフルエンサーを発見できます。
  5. イベントやキャンペーンを検索:
    • 地域のイベントや全国的なキャンペーン(例:エコチャレンジ、クリーンアップデーなど)に参加する人々の投稿を検索すると、活動的なシニア起業家を見つけられるかもしれません。
  6. 質問やアンケートの投稿:
    • 「シニアの社会起業家を知りたいです。誰かいますか?」といった質問を投稿すると、フォロワーや一般ユーザーから直接情報を得ることも可能です。

これらの方法を組み合わせることで、X上で活躍するシニアの社会起業家やインフルエンサーを見つけることができるでしょう。この調べかたはFacebookでもInstagramでも利用できます。

その他、Yahoo知恵袋やQuoraといったなんでも相談できるサイトで質問を投げかけると同じ関心を持っている人から新しい情報を得られるかもしれません。

潜在的なニーズの発掘:地域課題の分析

地域社会の現状把握や地域住民の声を聞く中で、表面化していない潜在的なニーズが見えてくることがあります。

例えば、高齢化が進む地域では、「買い物に不便を感じている高齢者が多い」という表面的なニーズだけでなく、「高齢者が気軽に集まり、交流できる場所が欲しい」という潜在的なニーズがあるかもしれません。

地域課題を分析することで、より深く社会ニーズを理解し、真に役立つ社会起業のアイデアを生み出すことができるでしょう。

アイデア発想法:経験を活かしたビジネスアイデア

社会課題を発見したら、次はその解決に向けたアイデアを考えます。

60代には、長年の仕事や人生経験を通して培ってきた、豊富な知識やスキル、人脈があります。これらの経験を活かしたビジネスアイデアは、社会起業において大きな強みとなります。

自分の経験・スキル・関心を棚卸しする

まずは、ご自身の経験、スキル、関心を整理してみましょう。

  • これまでどのような仕事をしてきたのか
  • どのようなスキルを身につけてきたのか
  • どんなことに興味や関心があるのか

を書き出してみることで、自分自身の強みを再認識することができます。

社会課題と自分の強みを結びつける

棚卸しした自分の強みと、社会課題を結びつけて考えてみましょう。

例えば、「長年、介護の仕事をしてきた」という経験と、「高齢化社会における介護問題」という社会課題を結びつけ、「高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるように、訪問介護サービスを提供する」という社会起業のアイデアが生まれるかもしれません。

ここで重要なのは、だれかを幸せにできること。社会にいまある小さくても苦しい課題を解決できることです。なにも温暖化を自分ひとりで救う必要はないのです。小さくてもゴミ拾いをする機会を子供あたえ、環境問題を託すのも立派な行いです。

もし自分でなかなかやってみたいアイディアが見つからない場合は、他のシニア社会起業家の取り組みを参考にするのも一つの手です。

  • 教育と指導: シニア起業家の中には、自身の経験や知識を生かして、教育や指導の分野で社会起業に取り組む人が多く見られます。例えば、地域の学校やコミュニティセンターで、ビジネスや手工芸、伝統文化のワークショップを開催するなどが挙げられます。
  • 地域貢献: シニアの社会起業家は、地域社会の課題解決に焦点を当てた活動が盛んです。例えば、地元の食材を使用したカフェを開設し、地元経済の活性化や高齢者の見守りサービスを提供するなど、地域に根差したビジネスが特徴的です。
  • 環境問題: 環境問題に取り組むシニア起業家も増えており、リサイクルショップやエコ商品の販売、持続可能なライフスタイルを提唱するビジネスがX上で共有されています。
  • 健康とウェルビーイング: 健康増進やウェルネスをテーマにした社会起業も人気です。フィットネスクラスを提供したり、健康に関する情報発信やサポートサービスを提供するシニアが多いです。
  • 技術とイノベーション: ITのスキルを持つシニアが、地域のITリテラシーを向上させるための教室を開催したり、シニア向けのテクノロジーソリューションを提供するなど、技術分野での起業も見られます。

必ずしも真似をする必要はありませんが、良いアイディアから学び、それを手本としてまず小さく行動してみるのはとても大切なことです。仕事時代と違って、やりなれたよくわかっている分野を良く知っているチームや商材で取り組むわけではないのです。場合によっては一人で立ち上がりできる範囲で行っていく必要があるわけですので、小さく初めて大きく育てる、その過程に先達からの学びがあってもよいではありませんか。

ブレインストーミング、アイデアを形にする

一人で考えるだけでなく、家族や友人、地域の人々と意見交換をすることも有効です。

ブレインストーミングを通して、様々なアイデアを出し合い、より良いアイデアへと形作っていくことができます。

必要な知識:法律、会計、経営、マーケティング

社会起業を始めるにあたって、最低限必要な知識を身につけておくことも重要です。

社会起業の基礎知識:社会企業の種類、法律

社会起業には、NPO法人、株式会社、一般社団法人など、様々な組織形態があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分の活動に合った組織形態を選択することが重要です。

また、社会起業に関する法律や制度についても、基本的な知識を身につけておきましょう。

会計・財務の基礎:資金計画、収支管理

社会起業を継続的に運営していくためには、資金計画と収支管理が不可欠です。

事業に必要な資金をどのように調達するか、どのように収支を管理していくのか、基本的な知識を身につけておきましょう。

マーケティングの基礎:顧客ターゲティング、広報

社会起業のサービスや商品を、必要としている人に届けるためには、マーケティングの知識も必要です。

顧客ターゲティングや広報活動など、基本的なマーケティング手法を理解しておきましょう。

資金調達:助成金、融資、クラウドファンディング

社会起業を始めるには、資金調達が重要な課題となります。

資金調達の方法:自己資金、融資、助成金

資金調達には、

  • 自己資金
  • 融資
  • 助成金
  • クラウドファンディング

など、様々な方法があります。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分の状況に合った方法を選択しましょう。

助成金・融資制度:種類、申請方法

国や地方自治体では、社会起業を支援するための助成金制度や融資制度を設けています。

これらの制度を積極的に活用することで、資金調達の負担を軽減することができます。

クラウドファンディング:活用方法、注意点

近年、インターネットを通して資金を調達するクラウドファンディングが注目されています。

クラウドファンディングは、資金調達だけでなく、広報活動や共感者を増やす効果も期待できます。

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