ILCKの活動

自立生活センター・神戸（ILCK）は、障害者の自立生活の推進を目指すNPO法人です。以下はILCKの主な活動内容です：

活動概要

• 設立: 1992年
• 理念: 「すべての障害者が地域社会で自立した生活を送ることができるよう、支援する」ことを目指しています。

主な活動

1. 自立生活プログラム:
   • パーソナルアシスタント（PA）サービス: 障害者が日常生活を自立して送るための介助サービスを提供。身体障害者が自分の希望する生活を実現するための支援です。
   • 生活相談: 住居、就労、福祉サービス利用などに関する個別相談を行い、障害者が自分らしい生活を送るためのサポート。
2. 就労支援:
   • 就労準備訓練: 仕事に必要なスキルや知識を学ぶ機会を提供。
   • 就職活動支援: 履歴書の書き方から面接対策、企業とのマッチングまで一連の就職活動をサポート。
   • 就職後の定着支援: 職場での問題解決や適応を助けるために、就職後も継続的な支援を行います。
3. 教育・啓発活動:
   • ワークショップやセミナー: 障害者の自立生活や権利についての理解を深めるための教育活動。
   • 地域住民や企業への啓発: 障害者理解を深めるための講演やイベントを開催。
4. アドボカシー:
   • 政策提言: 障害者の生活環境改善のための政策提言や法改正への働きかけ。
   • 権利擁護: 障害者の権利を守るための活動。
5. コミュニティ形成:
   • 自立生活ホーム: 障害者が共同生活をしながら自立的な生活を学ぶ場を提供。
   • ネットワーキング: 障害者同士の交流や相互支援の場を設ける。

最近の活動や取り組み

• ソーシャルインパクトボンド（SIB）: 神戸市と連携して、生活保護受給者の就労支援に取り組みました。このプロジェクトでは、一定の成果（就労率の向上）を達成することで、投資家に報酬が支払われる仕組みを採用しています。
• 地域との連携: 地元企業や行政との連携を強化し、障害者の就労機会の拡大や地域コミュニティ内での障害理解促進に努めています。

影響と評価

• 社会的な影響: ILCKの活動は、神戸市のみならず、全国的に障害者の自立生活支援のモデルとして評価されています。
• イノベーション: 特にSIBのような新しい手法を採用することで、社会課題解決の新しいアプローチを示しました。

ILCKは、障害者の自立生活を支援するだけでなく、社会全体の意識改革や制度改善に向けた活動も行っており、その活動内容は多岐にわたります。